こんにちは!
今日は「自己啓発の沼」について書きます。
人によってはややショッキングな内容かもしれません。
私はこれまで結構な数の自己啓発本を読んできましたが、最近観た以下のYoutubeの動画で自己啓発について中々興味深いことが語られていたので、今日はそれを紹介します。↓↓↓
「Why Self-Help Books are Overrated」というタイトルで,直訳すると「なぜ自己啓発本が過大評価されるのか?」という意味かと思います。
残念ながら日本語字幕はありませんが、そんなに動画も長くないので、興味ある人は英語字幕で観てみるといいかもしれません(英語の勉強にもgood!)。
自己啓発本に書かれていることはほとんど同じ
自己啓発本を色々と読んでいると、「結局俺はどうしたらいいんだ…?」と感じる瞬間があったりします。
そんな疑問を抱えながら、何冊も次々と読んだりしてしまうのですが、この動画は、そんな疑問に対するヒントを教えてくれます。
まず,この動画の最初に言われていることは,
「自己啓発本に書いてあることは,新しい事実ではない」ということです。
・「自分を受け入れろ」
・「他人を思いやろう」
・「他人の目を気にするな」 などなど…
世の中には様々な自己啓発本があり、様々な”名言チック”なアドバイスが溢れていますが、これらは別に特段新しい考え方ではないと言います。
あらゆる形で,あらゆる論理を使って人々が理解しやすい形で書かれていますが,どれも突き詰めれば,結局は”哲学”に行き着くからです。
人々の悩みというのは,今も昔も大して変わっていないということですね。
大昔の賢い哲学者たちが悩み抜いて導き出した極めて本質的な結論で,時代が変わっても通用する考え方ですから,それ故に”哲学”という学問は今の今まで残っている訳です。
その一方で,哲学には,”頭では理解できるけど,実践するのは難しい”という少し困った性格があります。
「自分を受け入れ,他人も受け入れ,自信を持ち,謙虚で,常に学び,おごらず,怒らず,自慢せず,欲張らず,人に優しく…」
って,「無理やろ…!」となってしまうのが人間です。
頭では分かっていても、そんな”パーフェクトヒューマン”に実際なれるかというと中々難しい。
自己啓発本を読み漁ってしまう理由
自己啓発本に書かれていることが”哲学”なのだとしたら,哲学書を読めばいいように感じますが,なぜこうも多くの人が”哲学書”ではなく”自己啓発本”を読むのでしょうか?
その理由は,哲学は”シンプル過ぎてつまらないから”です。
本質的であるが故に,シンプル過ぎる。そして痛烈過ぎる。
だからこそ哲学書は退屈で,多くの人にとって読むのが難しいのです。
頭では分かっているけど,行動に移すのは非常に難しい。
そうなると人は,こう思う訳です。
「もっと楽な方法はないか?」と。
哲学の一端を知ったものの,行動に移すのが億劫に感じた私たちは,”より楽で自分にも実践できる何か”を求めて,自己啓発本を次々と漁っていく。
それでも,書いてあることはどれも同じ”哲学”なので,思ったより新しい発見が無く,また新たな一冊,もう一冊…といった具合に、”自己啓発の沼”とも呼べるようなループにハマってしまうということですね(学ぶ姿勢や読書自体は悪いことではないと個人的には思いますが)。
私もこれまで何十冊も自己啓発本を読んできて,「あれ,なんか結局どれも同じこと言ってない?」と感じる時がちょこちょこありましたが,今回の動画を観て「なるほど!」と腹落ちしました。
ビジネスで成功するための鉄則
自己啓発本を読む人の中には「ビジネスで成功したい」と考える人もいるかもしれません。
そしてこの動画では「自己啓発本を読んでいるだけではビジネスで成功することはできない」という話も紹介されています。
「ビジネスで成功するには,他人がやっていないことをする必要がある」と言います。
ビジネスは”需要”と”供給”のバランスで全てが決まりますから,”他人が誰もやっていないこと”をしない限り成功するのは難しい。
自己啓発本(特に成功者が書いた自伝やビジネス書など)に書いてある内容というのは,既に”誰かがやったこと”なので,それを読んでいるだけでは成功できないというのも頷けます。
個人的には,何かしらヒントは得られるはずなので,本を読んで勉強する分には悪くないと思いますが,書いてあることを真似するだけではなく,そこから着想を得て”その人自身のオリジナルの何か”を考えることもまた大切だということを教えてくれているのかなと感じました。
最後に
この動画を観た時,まさに自己啓発本を読み漁っていたので,頭を殴られたような衝撃でした。
ただ,最後に補足したいのは,決して「自己啓発本読むことが悪い」と言っている訳ではないという点です。(この動画を出している張本人が,自己啓発本の著者だってんだから面白い話です。)
私自身も,”自己啓発の沼”にハマって,楽な道を選びすぎていないかを時には見つめ直す必要があるとは思いましたが,どんな本であろうと,”読書”という行為は少なからず能動的で前に進んでいる行為だと私は信じているので,それを無理にやめる必要はないのかなと思います。
そもそも”哲学”に関する知識がない状態だったら,それを知るきっかけが自己啓発本だったとしても、知ることで大きなメリットがあるはずですから。
つまるところ,「読み漁っているだけの知識コレクターのように偏り過ぎないようにだけ気を付けようね」ということですな。
ある程度知識を得たら,少しずつ行動に移してみる。
今日のお話が少しでも過去の私のような「自己啓発本読み過ぎて,結局何したらいいか分からない状態」になって困っている人の助けになれば嬉しいです。
これは完全に余談ですが…
”読書”という行為は,多くの場合新しいことを学んで知識を身につけたり,小説等であれば,その世界観に触れ,多様な価値感に触れるという経験をすることができるので,大抵の場合”能動的な行為”に分類されると思われます。
その一方で,”自己啓発本を読み漁る”という行為は哲学に関する知識が無いうちは新たな発見がありますので,”能動的な行為”ですが,それがある程度のレベルに達すると,そこからは新たな発見は得られにくくなりますので,途中から”ただただより楽な方法を探しているだけ”というある意味”受動的な行為”になってしまうことがあるということなんですかね。。。
書いていて自分でもよく分からなくなってきてしまいました。笑
おすすめの自己啓発本,あったらぜひ教えてくださいな。笑
ではまた。