”Appreciation of mortality”、この意味分かりますか?【英語豆知識】|ちょっとしたニュアンスの違いを学ぼう

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こんにちは!

今日は、最近観たYoutubeの動画で、”Appreciation of mortality”という表現に出会いました。

「どういう意味・・・?」となったので、今日はそれを記事にしようと思います。

私がこの表現に出会ったのは、以下の動画です。↓↓↓

Ali Abdaalという私のお気に入りYoutuberの一人で、彼は数か月に一度、自身の近況を語るこのような動画をアップしてくれます。

この動画の中盤で、親しい友人の一人が健康上の問題(Health issue, Health scare)に直面したという話が始まります。

Aliはそこで、病気やら事故といった出来事は、どんなに若く健康であろうと誰にでも起こり得るということを再認識したと言います。

そこで、彼が使った表現が、

”It kind of gave me this appreciation of mortality.

というものです。

直訳すると、「それは私に死に対する感謝の気持ちを与えてくれた」という意味なのかと思ったのですが、最初に聞いた時、私は「・・・はて・・・?」となってしまいました。

もしかすると、自分が知らないappreciacionとmortalityの意味があるのかもしれないと思い、改めて意味を調べてみたところ、ヒントが得られました。

appreciation
【意味】真価(を認めること)、評価、鑑賞、理解、鑑賞力、(好意的な)批評、評論、感謝、騰貴(Weblio英和辞典・和英辞典)

<Oxford辞典の定義>

  1. recognition and enjoyment of the good qualities of someone or something.
    【類義語】valuing、respect、admiration etc…
  2. a full understanding of a situation.
    【類義語】acknowledgement、recognition、realization、understanding etc…

mortality
【意味】死ぬべき運命、(死すべき)人間たち、人類、(災害などによる)大量死、死亡者数、死亡率(Weblio英和辞典・和英辞典)

どうやら、appreciationには、感謝という意味に加えて「物事に対する深い理解」というニュアンスがあるようです。

したがって、”It kind of gave me this appreciation of mortality.という表現は「それは私に死に対する感謝の気持ち深い理解を与えてくれた」というニュアンスになることが分かります。

日本語でも、命に関わる出来事に遭遇した時に、「生きていることに感謝」や「命に感謝」といったように「生きていること・命」に対するありがたさを表現することがあるかと思いますが、それに似ていますね。

そして、さらに私が気になったのは、ここで”mortality”という単語が使われたことです。

理屈では分かるけど、じゃあ仮に自分が同じことを英語で表現するとしたら、”mortality”ではなく、”life”などの単語を選ぶと思ったんですね(”exsistance”とかも使えそうです)。

”Appreciation of~”の代わりに、”Gratitude for~”などもよいかもしれません。

そこで、オンライン英会話でネイティブ講師にこのことを聞いてみました。

どうやら、”Appreciation of life”と比べて、”Appreciation of mortality”という表現にはより深刻な響きがあるとのこと。真剣な話というか、真面目に聞かなきゃという気持ちにさせるニュアンスがあるとのことでした。

なるほど確かに、この動画でもAliは真剣な表情で話をしていて、精神的なダメージも大きかったのだろうというのが読み取れます。

以上、英語のほんのニュアンスというか、表現のちょっとした違いを学んだというお話でした。

難しいけど、言語って面白いですね。

誰かの役に立つか分かりませんが、豆知識として参考になれば嬉しく思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ではまた。